2011年09月01日

第3章 D新天地の明るい展望

トモのコウコウ生活が始まったようだ。

春休み中には、コウコウから出された課題を前広に、それはそれは一生懸命にこなし、入学に備えたトモだった。

トモは、僕たちのいる部屋でベンキョウする。

他にトモがベンキョーする部屋があるらしいんだけど、サボって寝るだけの部屋らしい。

なんで僕たちのいる部屋でないとベンキョウできないかというと、よく僕にグチを言いに来る母ちゃんの話では、

   僕たちの部屋にはテレビがある。 結構やかましくて、トモはいつも消し忘れる。

   パソコンもある。 じーっと見つめながら、手をやたら動かして、カチカチと音をたてるんだ。
   たまに、一人でバカ笑いしてるから、ちょっと変。

関係ないけどマッサージチェアもある。 あー腰が痛い、って言いながら、母ちゃんが座って目を閉じているんだ。
よく揺れるのに、なんであんなに気持ちよさそうにしているのか、僕にはよくわからないよ。

母ちゃん愛用の、馬みたいに動く変なイスみたいなのもある。
「おなかと内股に効くのよー。 いいでしょー? ふふ」なーんてトモに向かって言うけれど、
トモは感心なさそうに「あー」って言うだけ。

トモは夜遅くまで僕たちの部屋にいるから、僕たちはいつまでも眠れない。

だけど、母ちゃんにはそっけないトモも、僕たちには優しくて遊んでくれる。

だから、許す。



それにしても、コウコウってとこは、ずいぶん楽しいトコらしい。

毎日毎日、その日にあったことをつぶさに母ちゃんに話している。

今日はバドミントン部に行ってみたよ。
オレのとなりのクラスにかわいい子がいるんだ。
友達がまた一人増えたんだ。

良かったなあ。 トモ。 新天地が楽しそうで。


この時僕は、僕の環境とトモの環境が大きく変わりつつあることに、まったく気づいていなかった。
それは、トモも母ちゃんも同じだったんだ。

【関連する記事】
posted by コダックもどき2号 at 17:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 第3章 環境好転の裏の静寂 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
リンク集
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。